初夏の頃

2002年7月15日
ボンネットに映る雲が、ゆっくりと流れてる。
雲が時折作り出す陰と、初夏の心地良い風が、
かすかな潮の香りとともに、僕を涼しくさせる。

遠くに無邪気な叫び声が聞こえる。
その声を、優しい風が耳の外に追い出している。

「良くも悪くもなくてハッキリしない天気だね」
「うん、そうだね」
「行き先はあなたが決めてよ、私、あなたとなら
どこでもいいから」

君との会話を勝手にシミュレートする僕。

ポケットからクシャクシャになった君からの手紙を取り出し
火のついたタバコを親指と人差し指でツマみながら読み返す。

(真面目でとても優しい人)

それが僕の第一印象だったけど、
綴られた言葉をつなぎ合わせて出来上がる君は、
結局のところ第一印象通りの人。

出会ったころは、こんなにも想うとは思わなかった。
誰よりも近くで君を感じていたい。
今は、そう想ってるんだ。

君は今、どこにいるのか?
君は今、誰といるのか?
君は今、何をしてるのか?
君は今、どんな気持ちなのか?

そんなこと、
今の僕には、どうでも良くて、どうでも良くないことなんだ。

火がフィルターまで届いて自然と消えたタバコを咥えながら、
僕は、そっとイグニッションに手を伸ばした。

加速していく中で、僕はチラッと浜辺に目をやった。

−−−
#全然、日常の日記じゃないじゃん・・・(^^ゞ

また、台風が近づいてきてるみたいだけど、
そんなことをヨソに海に行って来た。
ちょうどいい具合に雲があって、暑すぎず過ごしやすかった。

とても苦手な夏だけど、ココロの持ちようで好きになれるものだ。
次に来る時は、絶対あの人と、そんなことを誓った日でした。

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